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2015年01月05日

高齢者スポーツの意義あり方 プログラム作りの注意点

高齢者のスポーツは注目を集めますね。高齢者スポーツ論でのレポートです。参考にしてみてください。

「高齢者にとって意義のある運動プログラム作りとそのあり方」
 人間は,時間の流れに合わせて,年齢を重ねていく。一般的に年齢と聞いたら,個人が生きてきた時間の長さを表す,「歴年齢」をイメージするだろう。しかし,歴年齢は,同一年齢の個人間にみられる身体機能の差を説明できないという側面がある。それらを表すために,「生物学的年齢」というものがあげられる。生物学的年齢の例としては,脳年齢,血管年齢,体力年齢などがある。構造的なものにせよ,機能的なものにせよ,時間を重ねるにつれて常に変化し続けているが,その速度を緩めたり,できる限り維持したり,もしくは向上させることも可能である。その方法の一つとして,「運動」があげられる。運動(身体活動)をすると,生物学的にも,心理学的にも,社会学的にも有益な効果があるとされている。しかし,逆に怪我や事故,疲労などのデメリットも存在する。そこで,そのデメリットを0に近づけメリットを大きくするためにはどのような内容の運動プログラムを作成していけばよいかについてまとめていきたい。
 まず,高齢者の運動プログラムを考える上での注意点は,高齢者特有の問題を理解しておくことだ。高齢者の特長として,介助者としての負担というものがある。実に介助者の80%以上が高齢者でその90%が女性となっている。次に,高齢者は抑鬱などの加齢に伴う心理的な問題を引き起こしやすい。さらに加齢により,知能と学習能力が低下しやすくなる。また,長い人生経験が,物事の考え方に影響を与えている場合が多い。そして,加齢に伴う身体の変化によって,運動意欲が低下するということもある。
これらのような特徴を持つ高齢者を動かすにはどのような,運動様式,頻度,時間,強度で行えばよいだろうか。まず,運動様式は,一般的に個人の好みによって選択されるべきものであるが,継続できる種目がよい。運動は継続することにより,効果が表れるものなので,単発で終わりやすい種目は,極力避けるべきである。次に運動頻度は効果を得るためには週2〜3回の頻度が必要とされている。これ以上の頻度で行っても問題なければ,行ってもよいのだが,休養をしっかり取り,無理をしないことも大切である。次に運動時間だが,多くの推奨されるプログラムは45〜60分で構成されている。そして,運動強度は自分自身の活動レベルを高めることを考え設定されるべきである。運動の頻度,時間,そして強度は,個人の運動習慣や体力によって,調節されるべきだろう。
 高齢者は,これまで記述してきたように,多様なニーズを持っているが,これに応えるためには,どうしたらよいだろうか。まず,個人の好き嫌いや取り組み,行動の特長を考慮することが必要である。次に,リスクや効果には個人差があり,またそれらは単純ではないことを説明するべきだ。それに伴い,メディカルチェックやヒアリングにより運動強度を決定していく。そして,個人個人,体の状態は違うので,個々にあわせたプログラムを作成することが大切で,それらのプログラムの運動効果をモニターすることは,指導する側とされる側双方にとって重要なことである。また,指導にしたがって,運動を続ける気になるように,運動プログラム参加者を動機づけるべきである。さらに,必要に応じて,栄養士やカウンセリングの専門家に助言を求めることも心掛けると良い。
 また,運動プログラムは楽しい方が良いことは言うまでもないだろう。運動プログラムを楽しくさせる方法には,ユーモアを上手に活用する,参加者の好みの音楽を使用する,運動メニューの順番を変更するなどがある。まず,ユーモアはやる気を起こし,独創性を高め,ストレスを減少させる働きがあるといわれているが,他人をけなすような発言はされるべきではない。そして,音楽は運動プログラムを面白くさせる方法である。また音楽により,リラックスしたり,リズムをつかんだりすることも可能である。音楽使用時は,音量を小さめに設定し,音楽のテンポを参加者の運動能力にあわせ,参加者が一番心地の良いものを使用する。例えば,はやりの音楽を使うのではなく,参加者が若いころにはやった曲を使うなどもひとつのアイディアである。そして,運動メニューの順番を変更することで,参加者の飽きが来るのを防ぎ,リフレッシュして参加してもらえるようになる。しかし,それらにも増して,指導者自身の創造力と仕事に対する情熱を持つということが,もっとも大切である。
 高齢者を対象とした運動プログラムの作成には,まず適切な評価方法が必要とされている。高齢者の機能レベルを決定することによって,ニーズを理解し,それによってプログラムの内容も変える必要がある。身体的依存者には,身体機能の維持身体機能維持に役立つ動作は,身の回りのことを,自ら行う上で重要である,手指の筋肉,敏捷性,腕力,肩や腰背部の可動域,脚力などに集中して活動させる。具体的には,BADLに対応した,椅子移動や,1対1の水中運動などがある。そして,身体的虚弱者には,筋力,持久力,柔軟性,関節可動域,バランス,調整力が必要であり,身体的自立者には自立を維持,向上させるプログラム,身体的高体力者や身体的エリートには,彼らに適した,強度を選択していく必要がある。また,強度を適切に管理することで,事故防止にもつながる。また,プログラム中では,目的や目標を明確にし,社会的な雰囲気を大切に行うと良い。
 ここまで記してきたように,実際に高齢者は体力に大きな個人差があり,「全ての高齢者を1つにまとめる」プログラムの提案は的を射ておらず,これがベストという統一したトレーニング方法はない。それに最も近づくためには,参加者を分析し,参加者の目標に見合っているもので,継続して行えるものであるひつようがある。



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posted by レポートドットコム at 00:03 | Comment(0) | スポーツ政策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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