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2015年01月04日

スポーツ政策論 レポート:アメリカのスポーツ政策と日本 課題 2リーグ バスケ

スポーツ政策論のレポートです。
日本のバスケットの政策について述べています。NBLとBJの2リーグの現状と課題
アメリカの大学バスケのスポーツ政策との対比などもされています。


  授業の中で、日本は金メダルに一番金をかけている国であるということを学んだ。どのようにすれば、日本のスポーツのレベルが上がるだろうか。特に自分の競技種目である、バスケットに注目して考えていきたい。
 日本のバスケットボールのレベルは先進国の中では高くない。FIBAランキングも男子33位女子15位(2008年度)といまひとつである。これには、様々な要因があるだろう。一つ目は体格である。バスケットは3m5cmの高さにリングがあるので身長が高いほうが、有利なのは周知のことだ。男子では、NBAの平均身長は2m3cm日本のNBLと比較したら10〜15pほど高い。二つ目は今日本のトップレベルのリーグがNBLとBJリーグの2つ存在することだ。日本バスケットボール協会の傘下のNBLはプロのチームと企業のチームが混同していて、契約の仕方も選手によりさまざまである。一方BJリーグは株式会社「日本プロバスケットボール(2005年3月24日設立)」が独自に運営しているものである。2リーグある問題点は、ひとつは力の分散である。2リーグに分散してしまい二つのリーグが試合をすることがないので、切磋琢磨する機会が失われていて、日本のレベルの向上にブレーキがかかっている。また、日本バスケットボール協会の傘下にないBJリーグからは、日本代表の選手が選出されない。現在この問題について日本協会側がBJリーグに歩み寄る形で、新リーグの結成について話がされていて、問題解消に向けて動き始めている。三つ目は選手の早期成熟化の問題である。私は今回のレポートでこの部分を深く掘り下げていきたい。
 日本のスポーツの花形は、高校であるといっても過言ではないだろう。高校野球、高校サッカーのメディアの取り上げ方は、本当にすごい。高校バスケットも人気があり、高校バスケットの選抜大会は、観客が入りきらないという理由で、2003年から会場が、代々木第2体育館から東京体育館に変更された。バスケットのレベル自体も、アンダー19代表の試合の結果をみると、代表の成績よりもはるかに高い。各高校は人気を利用すべく、各学校が競って特待生を入学させ、部活のレベルアップに力を注いでいる。野球の特待生度は2007年には大きな問題になった。その時の記事を引用したい。「プロ化のリスク 高校側に中学球児をあっせんして金銭を受け取る『ブローカー』も存在するとされている。高校生がプロ化のリスクにさらされるのも深刻(中略)2005年、当時の中山文科相が野球留学を批判するなど、近年高野連の内外で問題意識が高まり、特待生度にメスが入ることになった。(注1)」男子バスケットでも、2008年の選抜大会のベスト4に入ったチームのうち、留学生のいないチームは、1チームだけだった。
このように個人の能力を伸ばすこと、学業は二の次にして、高校時代から勝利至上主義で勝つことが強いられることが早期成熟化の原因だろうし、セカンドキャリアの問題は、高校時代から始まっているともいえるだろう。チームのフォーメーションを完璧に使い、選手は軍隊のように動く。このようにして練習してきた選手は、大学プロ後と成長しないことが多い。その結果2007年のオールジャパンで慶応大学がNBLの日立に勝つということも起きてしまう。また、日本の競技団体の組織人口は中学35%高校29%なのに比べ大学で7%まで下がってしまうというデーターもある。これも日本が早期成熟化であるということを示すエビデンスだろう。(注2)
 日本の問題点である早期成熟化はアメリカではほとんど問題にならない。アメリカでは、高校の段階では全米の大会はなく、全米オールスターのみ開催される。これは選手が天狗になるのを防ぐという意味も含まれている。またNCAAのバスケットボールのルールは国際ルールが24秒ルールなのに対して35秒ルールである。(注3)こうすることで、各個人の能力を高めることができる。NBAという次のステップを見据えたルールである。事実NBA選手はNBAに入ってから成長を続ける選手が日本よりもはるかに多い。日本はすべてアメリカの真似をすれば良いとは思わない。甲子園などが象徴するように、高校生ならではの素晴らしさももちろんある。しかし、高校時代の段階で頑張りすぎて燃え尽き症候群になる人が少なくないのは、事実である。方やアメリカではシーズン制のため複数のスポーツをやるのが当たり前の高校時代である。NBAデトロイト・ピストンズに所属するアレン・アイバーソンは高校時代州の大会でバスケット、アメフトともにMVPに輝いた。その経験が、今なお生きていることは、言うまでもない。日本も、将来のトップリーグでの活躍を念頭に置いた、選手育成、教育システムの構築が必要なのではないだろうか。
 現在のバスケットボール会の抱える問題は多い。その中で、早稲田大学の倉石平氏の考え方を参考にして、自分なりに対策を立て、まとめとしたい。BJリーグとNBLの両リーグを選手の雇用方法が一定なBJリーグのシステムを元にし、日本協会の傘下に置いた新リーグを設立する。キャリア形成のため、高校からプロになることを禁止する。そして、その新リーグでの活躍を目指し大学、高校での指導をする。そのためには、中高の全国大会は、国体に限るなど(国体ならば、チームではなく、個人が評価されるので)独自のルールの形成も必要かもしれない。また、学校教育のほかに、アンダー18、16、14など年齢で区切った地域のクラブチームを作る。地域のクラブチームは愛知県の中学では、始まっていることである。シーズン制のクラブチームができれば子供が複数の種目にトライすることも可能になり、早期成熟の防止につながる。そして、学校教育の部活とクラブチームの交流も行い、選手にあらゆる経験をさせ、新リーグでの活躍を目指させるのだ。こうすることで日本のバスケのレベルは向上するだろう。また各指導者が、学校のため、名誉のために指導するのではなく、選手の将来のために指導するという意識も大切である。
脚注
注1日本経済新聞015ページ 2007/07/17
注2スポーツプロモーション論p101図3より
注3 24秒ルール=コート内でボールを保持したチームが24秒以内にショットしなければいけない。35秒にすることで、攻撃をするのに余裕ができ、1対1の局面が増える。


参考文献
スポーツプロモーション論 明和出版(2006初版発行)
月刊バスケットボール2005 5月号 6月号 
月刊バスケットボール2007 3月号
月刊バスケットボール2008 7月号
http://www.fiba.com/pages/eng/fc/even/rank/p/openNodeIDs/943/selNodeID/943/rankMen.html  (2009/01/12)
http://www.bj-league.com/html/kaisyagaiyo.html (2009/01/12)
http://www.jbl.or.jp/ (2009/01/13)



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posted by レポートドットコム at 22:20 | Comment(0) | スポーツ政策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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